08年1月26日 県NIE研究会 設立総会
■県NIE研究会が設立総会を開催 教師ら約50人が参加
県内で新聞活用教育(NIE)を実践している教員らが1月26日、自主的な研究団体「県NIE研究会」を設立した。長野市南県町の信濃毎日新聞長野本社で開いた総会には約50人が出席。会則や役員を決めた後、本年度のNIE実践校の教諭らが実践発表をし、国立教育政策研究所教育課程研究センター基礎研究部の谷田部玲生総括研究官が記念講演をした。研究会は今後、4支部ごとに教員らが交流しながら研究を深めるとともに、NIEの普及を図っていく。
発起人を代表して小諸商業高校定時制教頭の木内清さんが「学校関係者や新聞関係者だけでなく、新聞の活用に興味関心を持っている人にも参加してもらいたい。2009年に長野県でNIE全国大会が開かれるので、それを契機にNIEが活発になれば」とあいさつした。会則を承認し、会長に木内さんを選んだ。
実践発表では、大町市立大町東小学校の徳嵩敏幸教諭、小諸市立芦原中学校の須江猛教諭、長野工業高校の柳沢秀樹教諭が、自ら行ったNIEの授業内容を報告した。
谷田部総括研究官の記念講演は「NIEのこれまでとこれから」がテーマ。1月17日の中央教育審議会の「学習指導要領等の改善について」の答申内容を説明し、「NIEの重要性は高まる」とした。さらに、自分の授業にどんな課題があるかを振り返り、その課題を解決する1つにNIEがあると述べ、「子どもたちがやりたくなるNIEを考えることが大切」と話した。
また、NIE研究会の活動のあり方についても協議。木内会長は四支部の活動として、会員相互の授業実践交流と協議、新聞社との意見交換、NIE有識者の講演会やワークショップの開催、支部間交流、県外NIE活動の紹介、研究会委員の拡大などを提案した。
※肩書き・名称などは発行当時のものです。
(2008年4月発行 ながのNIEだより第14号掲載)