NIEとはNewspaper In Education(教育に新聞を)の略。新聞を教材として教育に活用しようという運動です。

■岡山大会後に意見交換会 長野大会へ課題さぐる

 岡山市で開かれたNIE全国大会に参加した県内関係者が8月9日、長野市の信濃毎日新聞社で意見交換会を開いた。公開授業などを見て参考になったことや、2009年7月に長野市で開く全国大会に向けた課題を話し合った。
 意見交換会に出席したのは、県NIE推進協議会長の渋沢文隆信大教育学部教授、県教委教学指導課の田畑卓朗指導主事、信濃教育会NIE研究調査委員会の市川文夫委員長(更埴西中学校長)、NIEアドバイザーの木内清・小諸商業高校教頭と有賀久雄・松本筑摩高校教諭、信濃毎日新聞社の猪股征一専務ら20人。
 大会に参加した感想として、「体系的にNIEに取り組む人がいると分かり、刺激を受けた」「実質的に一日の大会だが、内容は盛りだくさんだった」「公開授業の後に同じ会場で実践発表を行ったが、授業との関連がよく分からなかった」などの声があった。
 大会運営について「駅に隣接しているコンベンション施設内ですべての催しが行われ、利便性が良かった」との一方で、「クーラーの効いている部屋で授業を行うなど、公開授業というよりショーだった」「プロジェクターやコンピューターを使った発表が多く、内容が頭の中を素通りして残っていない」といった課題が出された。
 長野大会に向けて、「公開授業と実践発表は、討議する時間がなかった。時間が足りないなら、実践発表は展示でもいいのではないか」「大会後にあった研修会で、他県の教師と情報交換ができた。全国大会なのだから、これを開会式前に行って他県の教師同士が交流を深めてから、大会に臨んだ方が有意義ではないか」「大会スローガンとパネルディスカッション、公開授業、実践発表のテーマが統一され、筋が通っていることが望ましい」「NIEの基本を理解するために基調講演は欠かせない」などの意見があった。

※肩書き・名称などは発行当時のものです。
(2007年9月発行 ながのNIEだより第11号掲載)