NIEとはNewspaper In Education(教育に新聞を)の略。新聞を教材として教育に活用しようという運動です。

■■2008年度定期総会 ■■

長野大会 4校が公開授業

  長野県新聞活用教育(NIE)推進協議会は5月12日、2008年度定期総会を長野市南県町の信濃毎日新聞社で開いた。来年7月に長野市で開くNIE全国大会の日程案を承認するとともに、実行委員会を発足させた。

08soukai.jpg
総会では、全国大会の日程などが承認された

全国大会では、長野市立吉田小学校、同東部中学校、長野南高校、長野工業高校が公開授業を行い、信濃教育会NIE研究調査委員会のメンバーと長野俊英高校、エクセラン高校(松本市)が実践発表を行う。
 テーマは、「わかる ひろがる つながるNIE」。授業で新聞を活用することによって、世の中の動きが分かり、視野が広がり、社会とつながることを目指す。
 初日の7月30日は、県民文化会館(長野市若里)で全体会を開催。開会式の後、諏訪中央病院(茅野市)の鎌田実名誉院長が記念講演する。続いて、「長野県NIEの現状とこれから」と題して研究発表を行い、信濃教育会NIE研究調査委員会と県高校文化連盟新聞部会が活動内容を報告。最後にパネルディスカッションを計画しているが、テーマやパネリストについては決まっていない。
 2日目は、午前中に、吉田小学校、東部中学校、長野電鉄信濃吉田駅に隣接した「ノルテながの」の3カ所で公開授業や実践発表会を行う。午後は、NIEの初心者らを対象にしたワークショップのほか、長野俊英高校の実践発表に関連して、同校生徒の案内で長野市松代町にある松代大本営象山地下壕跡の見学を予定している。
 大会の主催は日本新聞教育文化財団で、県NIE推進協議会と信濃毎日新聞社が主管する。

実行委員会立ち上げ

 実行委員会は、県教育委員会や信濃教育会の関係者、小学校・中学校・高校の各校長会長、公開授業校の校長、新聞社など、県NIE推進協議会のメンバーを中心に35人で構成。県NIE推進協議会長の渋沢文隆・信州大学教育学部教授が委員長を務める。実行委は、下部組織として企画・運営委員会を設置。小中学校部会と高校部会を設けて、公開授業の内容や運営について検討していく。

08年度実践校は14校

 定期総会では、2008年度の事業として実践事例発表会(6月6日)やNIEセミナー(11月)を開催、NIE全国大会高知大会(7月31日―8月1日)や日本NIE学会全国大会(12月)などに参加し、県総合教育センターの「NIE講座」や県NIE研究会の活動に協力することを決めた。また、新たに実践校7校を決め、継続校と合わせて、14校がNIEの実践を行う。

(2008年5月発行 ながのNIEだより15号)
※役職・肩書きは掲載当時のものです。