5月29日 県NIE推進協議会総会・実践事例発表会
■2009年度NIE実践事例発表会
【事例発表会】 小中高7校が報告 教員ら約50人が参加
長野県新聞活用教育(NIE)推進協議会は5月29日、「2009年度実践事例発表会」を長野市南県町の信濃毎日新聞長野本社で開いた。昨年度の研究指定校のうち7校が、新聞を使った授業について報告した。
発表会には、県内の教員や新聞関係者ら約50人が出席した。
発表のうち、塩尻市の洗馬小学校は、1〜6年生で新聞を使った授業を展開。5年生は、環境についての新聞記事を集めて理解を深め、環境新聞を作った。3年生は、気に入った記事をスクラップし、クラスで発表した。
伊那市の長谷中学校は、3年生社会科の「人権と共生社会」の単元で、高齢者、障害者、刑を終えて出所した人に関する記事を集め、模造紙に張って発表した。
下伊那郡阿南町の富草小学校は、2〜4年生が新聞を使って国語の授業を行った。4年生は、教科書単元「アップとルーズ」の導入で、新聞に載った写真などを使い、写真の構図によって読み手に情報がどのように伝わるかを考えた。
【総 会】 本年度指定校を承認 新たに県の独自枠
長野県NIE推進協議会は5月29日、長野市の信濃毎日新聞長野本社で本年度の総会を開いた。佐久市岩村田小学校や安曇野市三郷小学校、長野市犀陵中学校、伊那市高遠中学校、下高井郡山ノ内町山ノ内中学校など11校を、本年度のNIE研究指定校にすることを決めた。
NIE実践指定校はこれまで、日本新聞教育文化財団が新聞購読費を助成する学校に限られていた。昨年のNIE全国大会長野大会を機に、NIEをさらに広げるため、NIE研究に取り組んでいる教員らでつくる長野県NIE研究会が新聞購読費を助成することになった。指定校の名称を本年度から「NIE研究指定校」とし、同研究会からの助成金を山ノ内中の購読費に充てることにした。
また、これまでの研究指定校から「2年間の指定期間終了後、新聞購読費を確保できず、NIE研究が進められない」との意見があった。このため、新聞販売店の団体が行っている「すべての教室へ新聞を」運動を本年度から活用し、研究指定校を終えた学校に、複数の新聞を無料で届けることも決めた。
(2010年8月 ながのNIEだより19号より抜粋)
※所属・肩書き等は発表会当時のものです。